亡くなってから葬儀までの平均日数は3日~5日?最悪1週間以上も
身内が亡くなった時、いつまでに葬儀をすればいいのか、日数が空くとどうなるのか不安に感じる方は多くいらっしゃいます。結論から申し上げますと、亡くなってから葬儀までの平均日数は3〜5日です。
しかし、近年は火葬場の混雑により1週間以上かかるケースも珍しくありません。この記事では、日数が延びる理由とそれに伴う負担、そして損をしないための事前の備え方を詳しく解説します。
亡くなってから葬儀までの平均日数とスケジュール
亡くなってから葬儀までの平均日数は、一般的に3日から5日程度です。まずは全体のスケジュール感と、なぜその日数がかかるのかを正確に把握しておきましょう。
葬儀形式別の平均日数と特徴
葬儀の形式によって、必要となる所要日数は異なります。現在の主流となっている形式別の目安は以下の通りです。
| 葬儀形式 | 逝去から葬儀までの目安 | 特徴 |
| 一般葬・家族葬 | 3日から5日 | 通夜と葬儀・告別式を2日間で行う伝統的な形式 |
| 一日葬 | 2日から3日 | 通夜を行わず、1日で葬儀・告別式と火葬を行う |
| 直葬(火葬式) | 2日から3日 | 儀式を省略し、火葬のみを行う最もシンプルな形式 |
なぜ最短でも2〜3日かかるのか?(法律の壁)
なぜどんなに急いでも当日中に葬儀・火葬を終わらせることができないのか。それは、日本の「墓地、埋葬等に関する法律」第3条において、「死後24時間は火葬してはならない」と明確に定められているからです。
蘇生の可能性が医学的に否定しきれなかった時代の名残とも言われますが、現在でもこの法律は厳格に適用されます。そのため、どのような葬儀形式を選んだとしても、法制度に合わせて最短でも丸1日(24時間)以上経過した後にしか火葬を執り行うことはできず、最低でも2〜3日は必要となるのです。
現代の看取り事情とスケジュールの実態
昔は自宅で看取り、そのまま自宅に安置して、隣近所の助けを借りながら翌日には葬儀を行うという流れが主流でした。しかし現代では、全体の約8割が病院で亡くなるケースです。
Aさんが病院で父親を看取った際、悲しみに暮れる間もなく、病院側から「数時間以内に霊安室から移動してほしい」と退室を求められました。Aさんは急いで葬儀社を手配し、葬儀社の専用安置施設へ搬送しなければなりませんでした。
その後、葬儀社と打ち合わせを行い、火葬場の空き状況を確認して日程を確定させるというプロセスを経るため、関係各所との調整が不可欠となり、物理的にどうしても日数を要してしまうのが実態です。

病院で急かされても、その場で慌てて適当な葬儀社を決めるのは危険です。事前に「お迎え先」の目星をつけておくだけで、搬送から安置までの流れが劇的にスムーズになります。
葬儀までの日数が長引く「火葬待ち」3つの理由
平均日数は3〜5日であるものの、近年は都市部を中心に、亡くなってから葬儀まで1週間から10日程度待たされる「火葬待ち」が社会問題化しています。なぜそこまで日数が延びてしまうのか、複合的な要因を解説します。
理由1:多死社会による火葬場の処理能力超過
第一の理由は、日本が本格的な多死社会に突入しており、年間死亡者数が増加の一途をたどっていることです。一方で、火葬場は「迷惑施設」と捉えられがちであり、周辺住民の反対運動などもあって新設や増設が極めて困難な状況にあります。死亡者数の増加スピードに対して火葬ロの供給が全く追いついておらず、既存の施設の処理能力の限界を日常的に超えているため、恒常的な予約待ちが発生しています。
理由2:休業日(友引・年末年始)の重なり
第二の理由は、暦(六曜)や季節的な要因です。日本では昔から「友引に葬儀を行うと友を冥土に引き寄せる」という迷信が根強く残っており、多くの火葬場が友引の日を定休日に設定しています。また、年末年始も数日間にわたって休業となります。これらの休業日周辺に亡くなった場合、予約が一気に滞留するため、通常よりも待機日数が跳ね上がります。
理由3:親族や宗教者のスケジュール調整
第三の理由は、関係者のスケジュール調整に時間がかかることです。核家族化が進み、親族が遠方に住んでいるケースが多く、移動に日数を要します。また、菩提寺がある場合は、読経をお願いする僧侶の都合(お寺の行事や他の法務との兼ね合い)に合わせる必要があり、結果として日程が先送りになるケースが少なくありません。
冬場に発生しやすい深刻な火葬待ちの事例
冬季(12月〜2月)はヒートショックなどの影響で亡くなる方が急増する季節であり、現場でも火葬待ちが極めて深刻化します。都内に住むBさんが1月に母親を亡くした際、最短で予約が取れる火葬場の日程はなんと8日後でした。さらに、その間に友引の休業日が挟まっていたため、最終的に葬儀を行えたのは亡くなってから10日後という事態になりました。他の火葬場もすべて満杯で、空きを待つしか選択肢がなかったのです。



火葬待ちは遺族の段取りの悪さが原因ではなく、完全に社会的な構造問題です。誰にでも起こり得る「当たり前の事態」として、あらかじめ認識しておくことが大切です。
日数が延びることで遺族にのしかかる危険性と負担
葬儀までの日数が長引くことは、単なるスケジュールの延期ではありません。安置費用の増加という「金銭的負担」と、休まらない「精神的負担」という2つの大きな危険性を引き起こします。
金銭的負担:ドライアイス・安置施設の追加費用
ご遺体を安全な状態で保全するためには、専用の安置施設の利用と、防腐のためのドライアイスの処置が毎日欠かせません。これらは当然、日割りで料金が発生します。
見積もり外の請求で10万円以上加算された実例
事前準備をしていなかったCさんは、火葬待ちで1週間ご遺体を葬儀社に預けることになりました。葬儀社の「基本プラン」には2日分の安置費用しか含まれておらず、3日目以降は追加のドライアイス代(1日約1万円)と安置室の延長料金(1日約1.5万円)が加算され、最終的に10万円以上の想定外の追加請求を受けました。さらに、面会可能な個室への変更費用なども重なり、葬儀社から矢継ぎ早に追加費用の説明を受け、金銭的な不安で押しつぶされそうになったといいます。
精神的負担:休まらない心身と長期化する緊張状態
葬儀が終わるまでは、「故人とのお別れ」という大きな非日常のイベントが終わっていないため、遺族の気は全く休まりません。弔問客への対応、親戚からの問い合わせ、葬儀の細かな打ち合わせなど、悲しむ暇もないほど追われます。この緊張状態が1週間以上続くと、遺族は十分な睡眠や休息をとることができず、心身ともに激しく消耗し、葬儀当日に倒れてしまう方もいらっしゃいます。



基本料金が安く見えても、延長安置料やドライアイス代が高額に設定されている葬儀社もあります。「基本プランに何日分の安置が含まれているか」の確認が命綱です。
長引く葬儀日程でも慌てない・損しないための生前の備え
火葬待ちなどの不測の事態に備え、遺族の負担を最小限に抑えるための最善の策は、生前の元気なうちに複数の葬儀社から具体的な見積もりを取り、比較検討しておくことです。
複数の葬儀社から事前見積もりを取得する重要性
なぜ事前見積もりが必須なのか。それは、亡くなった直後の混乱し、悲しみに暮れている状態では、提示された費用の妥当性を冷静に判断したり、他社と比較したりする時間的・精神的余裕が全くないからです。
追加費用(延長安置料)の明確さを比較する
事前の見積もりでは、「基本プランの金額」だけでなく、「もし火葬まで1週間かかった場合、総額でいくらになるか」というシミュレーションを出してもらうことが重要です。優良な葬儀社は、変動費(ドライアイス・延長安置料金など)の単価を明確に提示してくれます。これを複数社(最低3社)で比較することで、いざという時の高額請求を確実に防ぐことができます。
家族間での情報共有が無用なトラブルを防ぐ
本人が希望する葬儀の規模(家族葬なのか、一般葬なのか)や、費用をどこから捻出するかを事前に家族間で共有しておくことも極めて重要です。これにより、もしもの時に迷わず適切な葬儀社へ連絡でき、親戚間での「もっと立派な葬儀にするべきだった」といった無用な揉め事を回避できます。
現場で見た「備えていた家族」の成功例
私たちの相談窓口をご利用いただいたDさんの事例です。Dさんは生前に葬儀社3社の見積もりを比較し、安置日数が延びた際の1日あたりの追加費用が最も良心的な葬儀社を選定し、家族に伝えていました。
結果的にDさんが亡くなった際、火葬まで6日間待つことになりましたが、ご家族は事前に費用の内訳と総額の目安を完全に把握していたため、金銭的な不安を一切抱くことなく、穏やかな気持ちで最後のお別れに専念することができました。



生前にしっかり比較検討いただくことで、合理的に終活の備えができます。「家族に迷惑をかけたくない」という思いを形にするため、早めの行動をお勧めします。
亡くなってから葬儀までの平均日数まとめ
- 亡くなってから葬儀までの平均日数は3〜5日だが、法律の規定(死後24時間の火葬禁止)により最短でも2〜3日は必須
- 多死社会による火葬場の不足、友引などの休業日、親族のスケジュール調整により、1週間以上の「火葬待ち」が常態化
- 日数が延びることで、ドライアイスや安置施設等の追加費用(金銭的負担)と、長期化する緊張状態(精神的負担)が遺族に重くのしかかる
- 負担を軽減するためには、生前に複数の葬儀社から「延長時の追加費用を含めた事前見積もり」を取得し、比較・共有しておくことが最も有効な対策
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