一般葬と家族葬の違いと費用相場や選び方の基準
お葬式の準備を進める中で一般葬と家族葬のどちらを選ぶべきか悩む方は少なくありません。
結論からお伝えすると両者の最大の違いは参列者をどこまで呼ぶかという範囲とそれに伴う規模や費用の差にあります。
この記事では一般葬と家族葬の具体的な違いや費用相場そしてそれぞれのメリットと欠点を詳しく解説します。
ご自身やご家族の状況に合った後悔のないお葬式を選ぶための明確な判断基準がわかります。
一般葬と家族葬の違いの比較
一般葬と家族葬の違いを把握するためには参列者の範囲や規模そして費用の全体像を比較することが重要です。
| 比較項目 | 一般葬 | 家族葬 |
|---|---|---|
| 参列者の範囲 | 家族や親族に加え友人や仕事関係者など広く一般の方 | 家族や親族そしてごく親しい友人のみ |
| 参列人数の目安 | 30名から100名以上 | 10名から30名程度 |
| 費用の目安 | 参列者が多い分飲食費や返礼品費がかさみ総額は高め | 参列者が少ないため飲食費などは抑えられ総額は低め |
| 香典の扱い | 参列者から受け取るのが一般的 | 辞退するケースも多い |
| 遺族の負担 | 参列者への挨拶や接待に追われ精神的肉体的な負担が大きい | 身内だけなので接待の負担が少なくゆっくりお別れができる |
参列者の範囲と人数の違い
一般葬は故人と生前に関わりのあった方々を広く招いて執り行う伝統的なお葬式の形式です。ご近所の方や職場関係者など参列者の人数が多くなる傾向があります。
一方の家族葬は明確な定義はありませんが家族や親族そして故人とごく親しかった友人のみで行う小規模なお葬式です。近年はこの家族葬を選ぶ方が非常に増えており日本消費者協会の調査でもお葬式全体の57.4パーセントを家族葬が占め一般葬の35.0パーセントを上回る結果となっています 。
葬儀費用の相場と香典収入の違い
お葬式にかかる費用は参列者の人数によって大きく変動します。同調査によれば2020年以降のお葬式費用の全国平均は飲食費やお布施を含めて約161.9万円です 。
一般葬は参列者が多いため通夜振る舞いや精進落としといった飲食費そして香典返しの費用が多くかかります。その反面多くの参列者から香典を受け取ることができるため最終的な持ち出し費用が抑えられる場合もあります。
家族葬は参列者が少ないため飲食費や返礼品の費用を大幅に抑えることができます。ただし香典を辞退するケースも多く香典収入が見込めないため葬儀費用の全額を遺族が実費で負担する状況になりやすい点には注意が必要です。
費用の総額だけを見て家族葬の方が安いと判断するのは危険です。いただいた香典で葬儀費用の一部を賄える一般葬の方が結果的に遺族の金銭的負担が軽くなるケースも実際の現場ではよく見受けられます。
一般葬と家族葬の違いによるそれぞれの利点と欠点
それぞれの形式には良い面と気を付けるべき面が存在します。
一般葬の利点と遺族の負担
一般葬の最大の利点は故人と縁のあった多くの方々に直接お別れをしていただけることです。広く訃報を知らせるためお葬式が終わった後に自宅へ弔問に訪れる人が少なく遺族の事後の負担が軽減されます。
欠点としては準備や当日の対応に追われることです。遺族は参列者への挨拶や接待に気を配る必要があり故人とゆっくり向き合い悲しむ時間を持つことが難しくなる傾向があります。
家族葬の利点と事後対応の注意点
家族葬の利点は気心の知れた身内だけで気兼ねなく故人との最後の時間を過ごせることです。参列者への接待や挨拶回りに追われることがないため精神的な負担を大きく減らすことができます。
しかし気を付けるべき欠点もあります。お葬式に呼ぶ人と飛ばない人の線引きが難しく呼ばれなかった親族や友人から後になって不満が出るトラブルが起こり得ます。またお葬式が終わった後に訃報を知った方が自宅へバラバラと弔問に訪れその対応に長期間追われるという事態も少なくありません。
家族葬で親族トラブルを避けるためには事前にどこまで声をかけるかを親族間でしっかり話し合っておくことが大切です。呼ばない方へは事後報告の挨拶状で家族の意向を丁寧に伝える配慮が求められます。
一般葬と家族葬の違いを踏まえた選択基準
どちらの形式が適しているかは故人の生前の状況や遺族の希望によって異なります。
故人の交友関係の広さによる判断
故人が現役世代であったり地域での活動に熱心で交友関係が広かったりした場合は一般葬が向いています。多くの方がお別れを望んでいる可能性が高く家族葬にしてしまうと後日の弔問対応が大変になるためです。
逆に故人がご高齢ですでに交友関係が限られている場合や生前から静かに見送ってほしいという強い希望があった場合は家族葬が適しています。
遺族の精神的および肉体的負担の考慮
遺族が高齢であったり少人数であったりする場合多くの参列者を迎える一般葬は体力的にも精神的にも大きな負担となります。このような状況では無理をせず家族葬を選び身内だけで温かく見送る選択が現実的です。
お葬式の形式に正解はありません。故人様がどのようなお別れを望んでいたかそして見送るご家族が無理なく心からお見送りできるかという二つの視点から考えてみてください。
一般葬と家族葬の違いを理解した上での事前準備
一般葬と家族葬の違いを理解した上で後悔のないお葬式にするためには生前からの事前準備が欠かせません。
お葬式を経験した方の多くが費用や内容について事前に葬儀社と相談して決めています 。いざという時に慌てて葬儀社を決めると不透明な追加料金や不要なオプションで思わぬ高額請求を受けるリスクがあります。
とくに互助会などで積み立てをしている場合でも実際の見積もりを取ると積立金以上の費用がかかるケースが多く見受けられます。複数の葬儀社から事前にお見積りを取り内訳や対応を比較しておくことがご家族を守る一番の備えになります。
事前相談は縁起が悪いことではなくご家族への思いやりです。冷静な判断ができるうちに複数の葬儀社を比較しご自身の希望に合った信頼できるパートナーを見つけておくことをお勧めします。
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