【一日葬のデメリット】後悔を避ける4つの注意点とトラブル回避策

通夜を行わず、1日で告別式から火葬までを済ませる「一日葬」。ご遺族の体力的な負担や費用を抑えられるお葬式として、近年選ぶ方が増えています。
しかし、実際に「一日葬にしよう」と検討し始めると、「親戚から文句を言われないか」「本当に安くなるのか」など、デメリットや後悔がないか不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
実際、事前の準備や確認が不足していたことで、お寺とのトラブルに発展したり、想定していたより費用が安くならずに割高感を感じたりするケースは少なくありません。
そこでこの記事では、葬儀相談の現場に立つプロの視点から、以下のポイントを分かりやすく解説します。
一日葬のデメリットとは?よくある4つのトラブルと後悔するポイント
| デメリットの要因 | 起こりうるトラブルや後悔 |
|---|---|
| 親族・参列者 | 昔からのしきたりを重んじる親族からの反発、遠方の人が参列に間に合わない |
| 菩提寺(お寺) | 通夜を省略することへの難色、最悪の場合は納骨を断られるリスク |
| 時間 | 慌ただしく進行するため、故人とゆっくりお別れする時間が足りない |
| 費用 | 祭壇や式場使用料は変わらないため、2日間の葬儀と比べて割高に感じやすい |
私たちが日々お受けする事前相談の現場では、およそ4人に1人が一日葬を希望されています。しかし、全国的に見ると実際に一日葬で行われたお葬式は全体の2.4%に留まるという実態があります(日本消費者協会調べ)。希望者が多いにもかかわらず実際の実施率が低い背景には、一日葬特有のデメリットが壁となっている状況がうかがえます。
① 親族や参列者からの反発・不満が生じやすい
一日葬は近年になって広まった形式のため、上の世代や地域の方々にとっては馴染みが薄く、通夜を行わないことに対して手抜きをしていると捉えられることがあります。また、1日しかお別れの機会がないため、仕事の都合や遠方からの移動が間に合わず、参列したかったのに行けなかったという不満を生む原因にもなります。
② 菩提寺(お寺)との間で納骨トラブルになるリスク
先祖代々お世話になっている菩提寺がある場合、仏教の儀式として通夜を省略することに難色を示すご住職もいらっしゃいます。事前の確認なしに一日葬を強行してしまうと、宗教的な儀式が不十分であるとみなされ、後日お寺の墓地への納骨を断られてしまうといった深刻なトラブルに発展するケースがあります。
③ 慌ただしく、故人とゆっくりお別れする時間が足りない
通夜を行わない一日葬は、遺族の身体的な負担を減らせる反面、故人とゆっくり向き合う時間が極端に短くなります。儀式や火葬に向けた慌ただしい進行に追われ、気がつけばお骨になっていたという事態になりやすく、心の整理がつかないまま葬儀が終わってしまう後悔につながりやすい傾向があります。
④ 祭壇や式場代は変わらず、費用の割高感が出やすい
1日しか式場を使わないため費用が半額になると思われがちですが、実際には祭壇の設営費や棺などの物品代、式場の基本使用料などは2日間の葬儀と大きく変わりません。削減できるのは通夜の飲食費や返礼品の一部などに限られるため、想定していたほど安くならず、結果的に割高に感じてしまう方が多いのが実情です。
一日葬は体力的な負担が減る素晴らしい形式ですが、周囲の理解が不可欠です。費用面だけでなく、関係者の心情も考慮して慎重に検討しましょう。
一日葬のデメリットを回避!トラブルを防ぐ3つの具体的な対策
一日葬のデメリットは、事前の準備と丁寧なコミュニケーションによって十分に回避することが可能です。
【対策1】葬儀社を決める前に、必ず菩提寺へ事前相談する
菩提寺がある場合は、葬儀社を決める前に必ずご住職へ相談してください。高齢で長時間の儀式が負担であるといった事情を誠実に伝えれば、一日葬の形式を受け入れてもらえることも少なくありません。どうしても難しい場合は、火葬のみを行った後に後日法要を行うなどの代替案を相談できる場合もあります。
【対策2】親族へ「一日葬で行う理由」を事前に丁寧に説明する
親族には、事後報告ではなく事前に一日葬で行う理由を丁寧に説明することが重要です。故人の遺志であることや、遺族の体力を考慮した結果であることなど、納得感のある理由を伝えることで、反発を防ぐことができます。参列できない方には、別途お別れの機会を設けるなどの配慮を示すとより円滑です。
【対策3】複数社から相見積もりを取り、総額で比較検討する
費用の割高感を防ぐためには、複数の葬儀社から見積もりを取り寄せることが鉄則です。基本プランに式場使用料が含まれているか、オプションで不要なものが追加されていないかを細かく確認し、実際に支払う総額で比較検討することで、適正価格で納得のいく葬儀社を見つけることができます。

迷ったときは一人で抱え込まず、専門知識を持つ第三者に相談することで視界が開けます。事前の見積もり比較は必ず行いましょう。
一日葬のデメリットを踏まえた「後悔しない」葬儀形式の選び方
一日葬は現代のニーズに合った形式ですが、すべての人にとって最適とは限りません。親族の理解や菩提寺との関係、そして何より遺族が後悔なくお別れできる十分な時間を持てるかどうかを基準に判断することが大切です。
費用や形式だけにとらわれず、どこまでの範囲の人に声をかけるべきか、事前の準備をしっかり行うことが、ご家族に負担を残さない最善の備えとなります。
葬儀の形式に正解はありません。ご自身とご家族が一番安心できるお別れの形を、元気なうちから少しずつ探していきましょう。
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