家族葬20人の費用相場は?追加料金で後悔しないための内訳と注意点

親族や特に親しい友人を含めて20人程度で行う家族葬は、温かい雰囲気で見送りができるため近年非常に増えている形式です。しかし、いざ検討を始めると「総額でいくらかかるのか」「香典でどれくらい賄えるのか」といった金銭面の不安を感じる方は少なくありません。
結論からお伝えすると、20人規模の家族葬にかかる費用の目安は総額で80万円から100万円程度が一般的です。ここから香典収入を差し引いた金額が、遺族の実質的な負担額となります。
本記事では、20人規模の家族葬における費用の詳細な内訳や、予期せぬ追加費用で後悔しないためのポイントについて解説します。
家族葬20人の費用相場と内訳|見積もり総額の目安は80万から
20人規模で行う家族葬の費用は、大きく「葬儀一式費用」「飲食接待費」「寺院費用(お布施)」の3つに分類されます。それぞれの目安と合計額は以下の通りです。
| 費用の項目 | 金額の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 葬儀一式費用 | 40万 ~ 60万円 | 祭壇、棺、人件費、式場使用料など |
| 飲食接待費 | 10万 ~ 20万円 | 通夜振る舞い、精進落とし、返礼品(20名分) |
| 寺院費用 | 20万 ~ 40万円 | 読経料、戒名料(宗派や寺院により変動大) |
| 費用の総額 | 70万 ~ 120万円 | 香典収入を引く前の金額 |

費用の全体像と実質負担額
葬儀費用を考える際は、支出だけでなく収入(香典)も考慮に入れると、実際の手出し金額(実質負担額)が見えてきます。
20人の参列者が見込まれる場合、香典の総額は概ね20万円から40万円程度になることが多いです。
仮に葬儀総額が100万円で香典が30万円集まった場合、遺族の実質負担額は70万円となります。

ただし、香典の金額は参列者との関係性によって大きく変わるため、あくまで目安として捉えておく必要があります。
20人規模の家族葬であれば、式場の規模や返礼品の数が抑えられるため、平均よりも費用は安くなる傾向にあります。
収入を差し引いた実質負担額|いただいたお金で持ち出しはいくら減るか
実質負担額を把握するためには、入ってくるお金である香典の予測精度を高めることが大切です。
20人の内訳(親族の範囲や友人の有無)によって金額は変動します。
関係性別の香典金額
参列者一人あたりの香典相場は、故人との関係性や年齢によって異なります。

20人の家族葬の場合、参列者の多くは血縁の濃い親族であることが一般的です。そのため、一般葬に比べて一人あたりの香典単価は高くなる傾向があります。
一方で、家族葬であることを理由に「香典辞退」を選択する場合は、この収入がゼロになるため、費用の全額を遺族が負担することになります。
香典返しの費用計算
香典をいただいた場合、その半額程度(半返し)を品物でお返しするのがマナーです。これを「香典返し」と呼びます。
近年では、葬儀当日に2,000円〜3,000円程度の品物を一律でお渡しする「即日返し」が主流です。高額な香典をいただいた方には、後日改めて差額分をお送りします。
20人の場合、即日返しの品物代として約4万〜6万円程度を見積もりに組み込んでおく必要があります。
香典辞退をすると返礼品代は浮きますが、参列者が「手ぶらで行っていいのか」と迷うこともあります。辞退する場合は案内状にその旨をはっきり明記し、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。
人数で変わる変動費と固定費|返礼品や料理の予備はなぜ必要か
変動費と固定費の違い
見積もりを見る際は「人数によって変わる費用(変動費)」と「人数に関わらずかかる費用(固定費)」を区別することが重要です。
- 固定費:
祭壇、棺、霊柩車、式場使用料など。20人でも10人でも大きく変わりません。 - 変動費:
料理、飲み物、返礼品(香典返し)など。一人あたりの単価×人数で決まります。

20人という人数が確定していれば、変動費のブレは少なくなります。
しかし、当日に急遽参列者が増える可能性も考慮し、返礼品などは少し多めに準備しておくのが通例です。
料理や返礼品は余ると無駄になりますが、足りないと失礼にあたります。20人予定なら予備を含めて2〜3人分多めに見積もっておくと、当日の急な参列にも慌てずに済みます。
20人規模に最適な式場の広さ|広すぎる会場で寂しい思いをさせないために
家族葬の満足度を左右するのが式場選びです。20人という人数は、大ホールでは寂しく、自宅では手狭になることが多い微妙な規模感です。
広すぎず狭すぎない広さの目安
20人の参列者が座り、祭壇を設置するスペースを考えると、20〜30坪程度の広さが一つの目安になります。
大は小を兼ねると言いますが、100人収容できるような大きなホールで20人の葬儀を行うと、空間がスカスカになり、寂しい印象を与えてしまうことがあります。
逆に狭すぎると、焼香の際の動線が悪くなったり、親族控室での着替えや休憩が窮屈になったりします。
最近では「家族葬専用ホール」や「邸宅型斎場」など、20人規模に特化したコンパクトでアットホームな式場が増えています。リビングのような空間で、故人とゆっくり最後の時間を過ごせる場所を選ぶと良いでしょう。

控室や安置場所の確認ポイント
遠方から来る親族がいる場合、控室の設備も重要です。仮眠ができる布団やシャワー室があるか、着替えスペースは十分かなどを確認しましょう。
また、自宅に故人を安置できない場合、式場や葬儀社の安置施設を利用することになります。
この際、「安置中の面会ができるか」は非常に重要な確認ポイントです。施設によっては、防犯や管理の都合上、面会時間に制限があったり、そもそも面会不可(預かり安置)であったりするケースもあります。
遠方の親族が多い20人規模の式では、駅からのアクセスや駐車場の台数だけでなく、宿泊可能な控室があるかが鍵になります。無理のないスケジュールのためにも設備確認は念入りに行いましょう。
請求額が跳ね上がる意外な落とし穴|安置日数やドライアイス代の真実
「見積もりよりも実際の請求額が高くなった」というトラブルは、家族葬でも少なくありません。特に20人規模では、細かな追加オプションが総額に響いてきます。
安置料金やドライアイスの追加費用
葬儀プランの基本料金に含まれている「安置日数」や「ドライアイスの日数」には上限があることがほとんどです。
例えば「プランには2日分を含む」となっていた場合、火葬場の空き状況や友引などの関係で葬儀までの日数が延びると、1日単位で追加料金が発生します。ドライアイス代や安置施設使用料は、1日あたり数万円単位で加算されることもあるため、注意が必要です。
私たちが受ける相談でも、火葬場が混み合っており1週間待ちとなり、その分の追加費用が予想外の負担になったというケースは珍しくありません。

複数の葬儀社での事前見積もり
費用を適正に抑え、納得のいく葬儀を行うためには、一社だけでなく複数の葬儀社から見積もりを取ることが最も有効です。同じ「20人の家族葬プラン」でも、葬儀社によって含まれる内容やオプションの単価は異なります。
特に、料理や返礼品、霊柩車のグレードなどは各社で差が出やすい部分です。事前見積もりをとることで、各社の対応の良し悪しや費用の透明性を比較することができます。
また、事前に会員登録などを済ませておくことで、数万円から十数万円の割引が適用される制度を持っている葬儀社も多くあります。

慌てて決めた一社で契約してしまうと、後から「他の方が安かったかも」と後悔しがちです。今はネットや電話で簡単に相見積もりが取れる時代ですので、比較して納得できる一社を選びましょう。
葬儀社選びで失敗しないための必須条件|相見積もりで数十万の差が出る理由
20人規模の家族葬は、親しい人たちだけで故人を温かく見送れる素晴らしい形式です。費用の相場は80万〜100万円程度ですが、香典収入を考慮すれば実質的な負担はさらに抑えられます。
成功の鍵は、人数に見合った広さの式場を選び、変動費や追加費用について事前にしっかりと把握しておくことです。いざという時に慌てないよう、元気なうちに情報の整理をしておきましょう。
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